赤坂遺跡第2次発掘調査の成果報告会(長岡市上桐地区)「丘陵上に暮らした弥生人の足跡をたどって」
新潟県中央部の長岡市和島地区は、1990(平成2)年に「沼垂城」と記された木簡(もっかん)が出土し話題となった国指定史跡・八幡林官衙(はちまんばやしかんが)遺跡(長岡市両高・島崎)をはじめ、縄文時代から古代、中世にかけての遺跡が密集しており、新潟県のみならず日本の歴史研究において大変重要な地域です。
本学人文学部考古学研究室では地元の皆様の御協力のもと、実習教育の一環として島崎川流域における弥生時代の遺跡の調査・研究を進めており、今年度で5年目を迎えました。
昨年9月に、標高90m以上の山中に位置する赤坂遺跡(長岡市上桐・寺泊入軽井)で発掘調査をおこない、幅約7.3m、深さ約3.6mを測る大きなV字形の溝を発見しました。この溝は、弥生時代の高地性集落にともなうものとして新潟県内で最大規模の事例です。
溝からは弥生時代の終わり頃(約1,800 年前)の土器のほか、炭化したイネや小さな鉄の破片、砥石なども見つかりました。いずれも弥生時代の研究において貴重な成果といえ、学界で注目されているところです。
今回の報告会では、こうした赤坂遺跡の発掘調査成果について報告するとともに、出土品の内容についてわかりやすく解説したいと思います。ぜひお気軽にご参加ください。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
日時: | 2023年5月20日(土)13:30 ~16:00(13:00開場) |
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開催場所: | 地域交流館わしま(和島小学校講堂)(長岡市小島谷3545 番地1) |
内容: | 基調報告:森 貴教(新潟大学人文学部・准教授)「赤坂遺跡第2次発掘調査の概要」 調査報告:新潟大学人文学部考古学研究室・学生「赤坂遺跡の発掘調査成果について」 遺物見学会:赤坂遺跡の発掘調査で見つかった出土品について解説します。 |
対象者: | どなたでもご参加いただけます。 |
定員: | 100名(事前申し込み不要) |
参加費: | 無料 |
主催 | 新潟大学人文学部考古学研究室、わしまコミュニティ協議会、和島公民館 |
本件に関するお問い合わせ先
わしまコミュニティセンター事務局(長岡市和島支所地域振興・市民生活課内)
電話:0258-74-3112