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教育学部の村山敏夫准教授が日産自動車株式会社との共同プロジェクトでドライバーの安全走行を促進啓発する「ハンドルぐるぐる体操」を創作しました

2020年03月24日 火曜日 トピックス

本学教育学部の村山敏夫准教授は、日産自動車株式会社と連携し、運転者の安全走行を促進啓発する「ハンドルぐるぐる体操」を創作しました。

これは、村山准教授が2018年から実施している日産自動車と共同プロジェクト「安全な未来を目指す交通安全プロジェクト『トリトン・セーフティ・イニシアティブ』」の活動成果の一つです。主に、高齢ドライバーが安全運転できるように、日々の生活の中で運動習慣をつけることで、筋力と認知力の向上を支援することを目的にしています。

本体操は、村山准教授が取りまとめた高齢者約2,000人の運動機能データに基づき、車の走行実験による知見も活用しながら、簡単で楽しく実践できる体操として、本学と日産自動車と共同で創作したものです。

ハンドルぐるぐる体操
ハンドルぐるぐる体操
ハンドルぐるぐる体操
保育園児とともにオンリーワンのハンドルを作るワークショップ

これまでの研究により、「高齢者は運動不足になりがちなことから、徐々に脚腰や腕の筋肉が劣り、筋力が低下した状態となり、加えて脳の指令通りにその筋肉を強く速く、あるいは巧みに動かせなくなるなど運動機能が劣ってくること」、「運動機能が劣るとクルマの運転機能にも様々な悪影響が出てくること」などが分かってきました。

こうした状況を改善するため、「ハンドルぐるぐる体操」は、血流を良くする「リフレッシュ」、少しハードな「筋力アップ」、脳を刺激する「認知力アップ」の3つの要素と、3秒間4カウントで完結する覚えやすいリズミカルな動きの繰り返しで構成され、車の運転前やお時間がある時などいつでもどこでも行うことができます。また、テレビや音楽を楽しみながら、ハンドルを持たない座ったままの姿勢でも一定の効果が期待できます。

本学と日産自動車との共同プロジェクト「トリトン・セーフティ・イニシアティブ」では、子ども、高齢者、公共交通機関が不足し過疎化に悩む人々、訪日外国人などの生活・交通弱者に寄り添い、交通死亡事故ゼロ、誰一人取り残さないダイバーシティ交通社会の実現を目指し、分野、地域、世代を横断する活動を行っています。

本学では、今後も教育研究成果の社会還元を通じて、地域社会に貢献してまいります。

「ハンドルぐるぐる体操」を実践するに当たってのお願い

  1. 体操は筋力・認知力の側面から健康と安全を支援するものであり、交通事故防止に直接つながるものではありません。安全運転に十分心掛けましょう。
  2. 体操は無理をせず、体調に合わせて行って下さい。できることや時間を少しずつ増やしていくことをお勧めします。
  3. 体操は部屋の中など平らで滑りにくい場所で行って下さい。車の運転中の体操は危険ですのでお控え下さい。

「トリトン・セーフティ・イニシアティブ」について

「トリトン(ToLiTon)」(Town, Life and Transportation)とは、従来の交通安全啓発の枠組みにとどまらない「まち・生活・交通」を結ぶ提案を目指していくというプロジェクトのコンセプトを表現したものです。

本件に関するお問い合わせ先

研究企画推進部産学連携課
電話 025-262-7599

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