⽇本初の⼈⼯ペプチド「レダセムチド(S-005151)」を⽤いた慢性肝疾患に対する線維化改善、再⽣促進を⽬指した医師主導治験を開始しました
本学大学院医歯学総合研究科消化器内科学分野の寺井崇⼆教授と⼟屋淳紀講師の研究グループは、このたび、新潟大学医歯学総合病院(冨⽥善彦病院長)にて、株式会社ステムリム(本社:大阪府茨木市、代表取締役社長:岡島正恒、以下「ステムリム社」)から塩野義製薬株式会社(本社:⼤阪市中央区、代表取締役社長:手代木功、以下「塩野義製薬」)へ導出済みの再生誘導医薬開発候補品、レダセムチド(HMGB1の部分人工ペプチド、開発コード:S-005151)を⽤いたB型肝炎、C型肝炎、脂肪肝、アルコールによる慢性肝疾患・肝硬変(肝臓が線維化して固くなり、機能を喪失する病態)患者に対する医師主導治験(第Ⅱ相試験)を今年度より開始します。本治験は株式会社ステムリム社、塩野義製薬と共同で進めるものです。レダセムチドを用いた基礎研究では、肝硬変モデルマウスに対して高い抗炎症、線維化改善効果を認めています。また、本製剤は既に安全性を確認する目的の第Ⅰ相試験や栄養障害型表皮水疱症患者を対象とした第Ⅱ相試験が完了しています。今回の治験に用いる製剤は、これまで治療法のなかった線維化を伴う慢性肝疾患・肝硬変の患者に対し新たな治療の選択肢になり得る可能性があります。
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