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大熊孝名誉教授が毎日出版文化賞を受賞しました

2020年12月22日 火曜日 研究成果

第74回毎日出版文化賞において、本学の大熊孝名誉教授(工学部)が同賞自然科学部門を受賞することとなり、12月10日(木)、ホテル椿山荘東京(東京都文京区)で行われた贈呈式にて、毎日新聞社の丸山昌宏代表取締役社長から賞状等を授与されました。
毎日出版文化賞は、毎日新聞社が主催する、優秀な出版物を対象とした文学・文化賞であり、1947年に創設され、毎年11月に受賞者が発表されます。
大熊名誉教授の受賞作『洪水と水害をとらえなおす―自然観の転換と川の共生』は、近年の豪雨や台風による水害を通して日本の治水のあり方と背景にある自然観を問い直す内容で、河川工学者として半世紀以上、水害対策や水辺での「人と自然の共生」について研究してきたことが高く評価され、この度の受賞となりました。

【大熊名誉教授からのコメント】
水害が起こるたびに私と同年代ぐらいの人たちが、やっと建てた自宅で寝たきりのまま溺れて亡くなるケースが、特に2000年以降頻発しています。河川工学を専門としてきた者として、そういう状況を見て悔しくて、今回の本を書かせてもらいました。いま、縄文時代以来の「民衆の自然観」が消失し、明治以降の「国家の自然観」が蔓延しています。そのことと水害との関係について書いたことが評価されたものと思います。

大熊名誉教授(右)と丸山代表取締役社長(左)
大熊名誉教授(右)と丸山代表取締役社長(左)
第74回毎日出版文化賞の受賞者ら(前列右から2番目が大熊名誉教授)
第74回毎日出版文化賞の受賞者ら(前列右から2番目が大熊名誉教授)

本件に関するお問い合わせ先

広報室
電話 025-262-7000

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