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新潟大学ELSIセンター(仮称)キックオフシンポジウムを開催しました

2022年02月21日 月曜日 トピックス

2022年2月11日(金・祝)に「新潟大学ELSIセンター(仮称)キックオフシンポジウム」をオンライン配信で開催しました。

本学では、研究推進機構内に「新潟大学ELSIセンター(仮称)」を令和4年度に設置するべく検討を進めています。今回のシンポジウムは、その取組の一環として、ELSI(※)に関する学内の取組を紹介しつつ、ELSIに関する取組を先行して行っている他大学の状況から示唆を得ることを目的としました。

シンポジウムでは、牛木辰男学長の主催者挨拶及び末吉邦理事(研究・大学院担当/研究推進機構長)の開会挨拶の後、センター発足に向けた活動を中心的に行っている渡辺豊教授(法学部長)から新潟大学ELSIセンター(仮称)の取組について説明がありました。

基調講演では、国立研究開発法人科学技術振興機構・社会技術研究開発センター長である小林傳司先生にELSIを取り巻く国内外の状況についてご講演をいただきました。パネルディスカッションでは、モデレーターに宮坂道夫教授(医歯学系保健学系列)、コメンテーターに標葉隆馬准教授(大阪大学社会技術共創研究センター)、パネリストに有森直子教授(医歯学系保健学系列)、今村孝准教授(自然科学系情報電子工学系列)、佐藤靖教授(人文社会科学系人文科学系列)、鈴木正朝教授(人文社会科学系法学系列)を迎え、センターのコンセプトの1つである「弱さ(vulnerability)を強みに変える」について、多分野からの科学と社会のあり方について議論を行いました。最後に、MADHUSOODHAN SATISH KUMAR教授(自然科学系地球・生物科学系列/研究推進機構副機構長)が閉会の挨拶を行いました。

開催に際しては、本学に加え、文部科学省、科学技術振興機構JST、大阪大学ELSIセンターなどを始め、数多くの大学や企業など様々なステークホルダーから150名以上の参加登録をいただき、ELSI及び異分野融合研究に対する関心の高さがうかがえました。他機関・多分野との連携をしながら、新潟大学ELSIセンター(仮称)活動を実施していきたいと考えています。

※ELSIとは、倫理的・法制度的・社会的課題(Ethical, Legal and Social Implications)の略称であり、1990年代のゲノム研究を起源とした概念です。新しい科学技術が社会実装する際に生じる社会とのギャップ/社会的問題に対して、倫理的・法的・社会的観点から対処しようとするアプローチとして、RRI(Responsible Research & Innovation:責任ある研究・イノベーション)とともに、近年注目されています。

「新潟大学ELSIセンター(仮称)キックオフシンポジウム」の様子
「新潟大学ELSIセンター(仮称)キックオフシンポジウム」の様子

本件に関するお問い合わせ先

研究企画室
電話 025-262-7569
E-mail rao2@adm.niigata-u.ac.jp

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