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クラウドファンディング開始:なぜマイノリティは周りにいないと思うのか?認知心理学で解明したい!

2024年02月14日 水曜日 トピックス

誰にとっても生きやすい社会を作りたい!
人文学部 新美 亮輔 准教授が120万円を目標にクラウドファンディングを開始します

日頃より本学へのご理解と多大なるご支援をいただきまして誠にありがとうございます。

本学は、業務提携を締結している、国内最大級のクラウドファンディングサービス「READYFOR※」を運営するREADYFOR株式会社と共同で、以下のクラウドファンディングプロジェクトを2月14日(水)に公開いたしました。

 

誰にとっても生きやすい社会を作りたい!

このプロジェクトでは、なぜ自分の周りにはマイノリティがいないと思いやすいのか、その原因を認知心理学によって解明したいと思っています。私たちの社会には、さまざまなマイノリティがいます。
しかし、自分がそのマイノリティでなければ、マイノリティの存在は身近でなく、自分の周りにはいないと思うかもしれません。

私は実際に「ある人数の集団の中にマイノリティが一人でもいる確率」を推定してもらう実験をしました。すると、回答は人によってバラバラで、しかも、数学的に求められる確率よりかなり低く見積もるケースが多くありました。つまり、多くの人は、クラスや職場のような数十人ほどの集団の中にマイノリティがいる確率を過小評価しているようなのです。
このような確率の過少評価は、なぜ起こるのでしょうか? それが科学的にわかれば、誰もが生きやすい社会を作るための重要なヒントになるはずです。

本プロジェクトでは、実験や調査を行うだけではなく、その結果を(すでに行った実験の結果も含めて)広く公開したいと思っています。
特に、誰でも読めるオープンアクセス(OA)の学術論文として公表することを目指します。
集団にマイノリティが含まれる確率は直感的に過小視しがちだ、ということが科学的にわかれば、いろいろなことができるかもしれません。科学的な根拠があれば、多くの人が納得しやすく、人々の意識を少しずつ変えてゆけるかもしれません。さらに、集団にマイノリティが含まれる確率をもっとわかりやすく伝える方法がわかれば、教員養成や管理職研修に応用することも考えられます。
教員や管理職がこのような事実を正しく知ることにより、たとえば性的マイノリティの生徒や、色覚異常を持つ従業員が身近にいる可能性を適切に考慮することが可能になります。そうすれば、学校や職場が誰にとっても生きやすい場となっていくことでしょう。

クラウドファンディングプロジェクト概要

  • タイトル「なぜマイノリティは周りにいないと思うのか?認知心理学で解明したい!」
  • URL:https://readyfor.jp/projects/137085
  • 実施責任者:人文学部 新美 亮輔 准教授
  • 目標金額:120万円
  • 募集期間:2024年2月14日(水)~3月29日(金)
  • 資金使途:実験・調査費(協力者謝礼等)、論文のオープンアクセス費 、論文英文校閲費
  • 形式:寄付金控除型 / All or Nothing形式
    ※All or Nothing形式は、期間内に集まった寄付総額が目標金額に到達した場合にのみ、実行者が寄付金を受け取れる仕組みです。

※READYFOR株式会社とは
「誰もがやりたいことを実現できる世の中をつくる」をビジョンに日本初・国内最大級のクラウドファンディングサービス「READYFOR」、「レディーフォー 遺贈寄付サポートサービス」を運営しています。
2011年3月のクラウドファンディングサービス開始から2万5000件以上のプロジェクトを掲載し、約140万人以上から390億円以上の資金を集め、国内最大級のクラウドファンディングサービスとして、中学生から80代の方まで幅広い方々の夢への一歩をサポートしています(2024年1月時点)。

関連リンク

新潟大学クラウドファンディング特設サイト

本件に関する問い合わせ先

サポーター連携推進室
電話 025-262-6010
E-mail kikinjimu@adm.niigata-u.ac.jp

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