医学部の中津 史 准教授が平成28年度日本医療研究開発機構「革新的先端研究開発支援事業(PRIME)」に採択されました
本学医学部の中津 史 准教授が,国立研究開発法人日本医療研究開発機構の平成28年度革新的先端研究開発支援事業(PRIME)研究開発領域「画期的医薬品等の創出をめざす脂質の生理活性と機能の解明」の研究開発代表者として採択されました(応募数87件,採択数8件,採択率9.2%)。
新潟大学では,初めてのPRIME代表者の誕生となり,AMEDの革新的先端研究開発支援事業においては,昨年12月にAMED-CRESTに選ばれた医学部の日比野 浩 教授に続く採択となりました。
医学部 中津 史 准教授 |
1.革新的先端研究開発支援事業(PRIME)について
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が,革新的な医薬品や医療機器,医療技術等を創出することを目的に,組織の枠を超えた時限的な研究体制を構築し,画期的シーズの創出・育成に向けた先端的研究開発を推進する事業です。JST『さきがけ』と同様,気鋭の若手研究者の登竜門に位置付けられる事業です。
2. 研究プロジェクトの概要
課題名:「PI4P 駆動型脂質対向輸送システムの分子機構とその生理機能の解明」
脂質は細胞内で正しく輸送され,初めて正しく機能します。脂質輸送が正しく制御されないと疾患につながることがわかっていますが,その制御機構には依然不明な点が多く存在します。中津 史 准教授は,小胞体と細胞膜が近接した膜接触部位において,異なる脂質が小胞体と細胞膜の間で交換輸送される仕組み(脂質対向輸送機構)とその生理的機能を明らかにし,脂質の輸送と代謝異常を伴う疾患やがん等の機序解明と,医薬品シーズ創出を目指します。
3. 関連リンク
平成28年度「革新的先端研究開発支援事業(AMED-CREST,PRIME)」の採択課題について
本件に関するお問合せ先
広報室
電話 025-262-7000
FAX 025-262-6539
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