メチル水銀が血管内皮増殖因子の発現亢進により血液脳関門の障害を来すことを明らかにしました
水銀による健康被害は今なお世界中で発生していますが,本学脳研究所神経内科の高橋哲哉助教及び下畑享良准教授らは,メチル水銀中毒の動物モデルを用いて,血管内皮増殖因子(VEGF)が,水俣病で侵される小脳や後頭葉に強く発現し,脳血管を破綻することを初めて発見しました。また,VEGFを中和する抗体療法は,モデル動物の症状を改善しました。これらは,水俣病の病態解明と治療開発につながる発見となります。
本研究は,2011年より新潟大学神経内科主導で,国立水俣病総合研究センターとの共同研究として行い,平成29年1月25日(水),PLOS ONE 誌(2014年IF3.234)に掲載されました。
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