子どもの脳の成長に関与すると考えられる遺伝子群を明らかにしました
大学院医歯学総合研究科 神経発達学分野の酒井晶子研究員、杉山清佳准教授らの研究グループは、経験に応じて脳の発達を促す「Otx2」という遺伝子調節因子に注目し、その下で働く遺伝子をマウスの大脳で網羅的に調べました。
脳の成長には、神経回路の興奮性を調節する抑制性の神経細胞の働きが不可欠です。今回、Otx2が調節し得る遺伝子として、抑制性神経細胞の機能に必要な遺伝子群や、細胞の恒常性を保つ抗酸化遺伝子を新たに発見しました。
本研究の成果は、脳の成長のしくみと、その異常による精神疾患の原因の解明につながると期待されます。
本研究は、東京大学分子生物学研究所 白髭克彦教授、本学大学院医歯学総合研究科 奥田修二郎准教授、本学名誉教授 桑野良三氏(前 脳研究所教授)らとの共同研究により行われ、平成29年5月31日にFrontiers in Neuroscienceにオンライン掲載されました。
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