ミクログリアが小脳神経回路の生後発達に不可欠であることを発見しました
脳研究所モデル動物開発分野の阿部学准教授は、広島大学大学院医⻭薬保健学研究科の橋本浩一教授、中山寿子元助教(現 東京女子医科大学助教)らとの共同研究により、脳の免疫細胞であるミクログリアが小脳皮質の神経回路の生後発達に重要な働きをすることを明らかにしました。
自閉症や統合失調症などの原因として、脳の興奮と抑制のバランスの乱れに加えてミクログリア機能の破綻も一因であると指摘されています。
ミクログリアの神経回路発達への作用に関するこれらの発見は、精神・神経疾患の病態の理解と治療方法の解明に貢献することが期待されます。
本研究成果は平成30年7月19日にNature Communicationsにオンライン掲載されました。
本件に関するお問合わせ先
広報室
電話 025-262-7000
FAX 025-262-6539
他のニュースも読む
-
研究成果 2024年05月14日
新規結核ブースターワクチン候補分子の提案-結核菌生来の翻訳後修飾を有する蛋白質の優れたインターフェロンガンマ誘導性-
-
研究成果 2024年04月26日
指定難病「視神経脊髄炎」の炎症を正負に制御する免疫ダイナミクスを発見-好中球とT細胞制御を目指した新たな治療法に道-
-
研究成果 2024年04月26日
難治性卵巣がんの治療抵抗性を引き起こす細胞間の協調作用を発見~「がん関連線維芽細胞」を標的とした新しい治療法開発に期待~
-
研究成果 2024年04月15日
糖尿病性神経障害発症における細胞外基質の役割を解明-コンドロイチン硫酸の発現調節による症状軽減化と新たな治療戦略への期待-