オートファジーによる脂肪酸代謝制御の仕組みを解明しました
本学大学院医歯学総合研究科の小松雅明客員教授(順天堂大学大学院医学研究科器官・細胞生理学教授)、順天堂大学大学院医学研究科生化学・細胞機能制御学の横溝岳彦 教授らの研究グループは、オートファジーにより脂肪酸酸化(β酸化)が誘導される仕組みの解明に成功しました。研究グループは今回、栄養飢餓に応じて脂肪酸酸化を抑制する核内受容体コリプレッサー1(NCoR1)がオートファジー依存的に分解されること、オートファジーを肝臓で抑制するとNCoR1の異常蓄積によりエネルギー源であるケトン体の産生が低下することを見出しました。この研究成果は、オートファジーの新たな細胞生理機能の発見のみならず、代謝性疾患に代表される生活習慣病の予防や治療につながるものです。本研究成果は科学雑誌Nature Communications (2019年4月5日付)に発表されました。
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