消えた噴火記録を湖底堆積物から復元することに成功しました
本学災害・復興科学研究所の片岡香子准教授は、福島大学共生システム理工学類の長橋良隆教授と共同で、福島県猪苗代湖の湖底堆積物(過去5万年間に堆積した全長28mのボーリングコア)の地質学的解読を行い、安達太良(あだたら)火山・磐梯(ばんだい)火山の噴火に伴い発生した火山泥流により形成された堆積物が55層もあることを発見しました。
その結果、これらの火山における過去の噴火は、これまで陸域の地層記録に基づき考えられていたよりもはるかに高頻度であり、かつ火山泥流が繰り返し流下していたことから、地域の火山防災上も重要な成果です。
火山噴火頻度の過小評価は、他の火山でも考えられるため、本研究が応用されれば、噴火とそれに関連した火山泥流の発生頻度がより詳細に明らかになることが期待されます。
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