鑑別が困難である脳梗塞の一病型に対する新しい脳梗塞診断マーカーを発見しました
本学脳研究所脳神経内科学分野の二宮格特任助教、金澤雅人准教授らの研究グループは、炎症性蛋白質の一つであるPTX3が、脳梗塞の病型の一つであるBADでは超急性期に高値となり、診断バイオマーカーとなることを初めて明らかにしました。重篤な後遺症を残すことが多くあるBADは、発症早期はラクナ梗塞と類似した症状を示し鑑別が極めて困難であり、ラクナ梗塞と異なり治療開始後からも症状が悪化することが多く、BADを早期に鑑別できることは、今後の治療開発にも大きく貢献するものと期待されます。
鑑別が困難である脳梗塞に対する、この“新しい脳梗塞診断マーカーの発見”についての研究成果が、European Journal of Neurology誌に2020年4月6日(日本時間)に掲載されました。
詳しくはこちら(PDF:341KB)
本件に関するお問い合わせ先
広報室
電話 025-262-7000
他のニュースも読む
-
研究成果 2024年05月14日
新規結核ブースターワクチン候補分子の提案-結核菌生来の翻訳後修飾を有する蛋白質の優れたインターフェロンガンマ誘導性-
-
研究成果 2024年04月26日
指定難病「視神経脊髄炎」の炎症を正負に制御する免疫ダイナミクスを発見-好中球とT細胞制御を目指した新たな治療法に道-
-
研究成果 2024年04月26日
難治性卵巣がんの治療抵抗性を引き起こす細胞間の協調作用を発見~「がん関連線維芽細胞」を標的とした新しい治療法開発に期待~
-
研究成果 2024年04月15日
糖尿病性神経障害発症における細胞外基質の役割を解明-コンドロイチン硫酸の発現調節による症状軽減化と新たな治療戦略への期待-