左右対称から五放射の体を進化させた棘皮動物のゲノムを解読しました
本学佐渡自然共生科学センターの大森紹仁助教(研究当時:東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所・特任助教)、東京大学大学院理学系研究科の入江直樹准教授、および中国昆明動物研究所、アメリカボストン大学などの科学者からなる国際研究グループは、左右対称動物の中でも例外的に五放射の体を進化させた棘皮動物のゲノムを複数(アメリカミドリウニと祖先型棘皮動物の一種であるニッポンウミシダ)解読し、遺伝子レベルからその体づくりの過程(胚発生過程)を解析しました。意外にも他の動物群と非常によく似た遺伝子セットを持っていた一方で、胚発生過程における遺伝子群の使い方が大きく異なることを発見しました。また、棘皮動物はバリエーションに飛んだ内骨格を持ちますが、進化的に起源の古い遺伝子を共通して使っていることも見えてきました。本研究成果により、動物の体の形がどのように進化を通して変わるのかについて理解が深まることが期待されます。
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