新しいキメラ抗原受容体を開発しました -1つの人工アンテナで、Tリンパ球が様々な種類のがん細胞や白血病細胞を検知・攻撃-
キメラ抗原受容体(chimeric antigen receptor: CAR)とは、モノクローナル抗体の抗原結合の特性を利用した人工的な細胞受容体(アンテナ)です。リンパ球に遺伝子導入すると、細胞表面の特定のタンパク質を認識することでがん細胞を狙い撃つ能力を与えることができます。今回、本学大学院医歯学総合研究科小児科学分野の笠原靖史特任助教と今井千速准教授(病院教授)らのグループは、ヒトのナチュラルキラー(NK)細胞が元来持っているアンテナ(受容体)の遺伝子を作り替えることにより新しいタイプのCARを開発しました。
詳しくはこちら(PDF:578KB)
本件に関するお問い合わせ先
広報室
電話 025-262-7000
他のニュースも読む
-
研究成果 2024年05月14日
新規結核ブースターワクチン候補分子の提案-結核菌生来の翻訳後修飾を有する蛋白質の優れたインターフェロンガンマ誘導性-
-
研究成果 2024年04月26日
指定難病「視神経脊髄炎」の炎症を正負に制御する免疫ダイナミクスを発見-好中球とT細胞制御を目指した新たな治療法に道-
-
研究成果 2024年04月26日
難治性卵巣がんの治療抵抗性を引き起こす細胞間の協調作用を発見~「がん関連線維芽細胞」を標的とした新しい治療法開発に期待~
-
研究成果 2024年04月15日
糖尿病性神経障害発症における細胞外基質の役割を解明-コンドロイチン硫酸の発現調節による症状軽減化と新たな治療戦略への期待-