自然科学系(工学部)の増田淳教授が令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(科学技術賞研究部門)を受賞しました
令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者が4月7日に文部科学省にて決定され、本学自然科学系(工学部)の増田淳教授が、科学技術賞研究部門にて受賞しました。
この表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的として行われています。
今回の受賞は、同教授の前所属である国立研究開発法人産業技術総合研究所の推薦によるもので、「太陽電池モジュールの劣化機構解明と信頼性向上に関する研究」が高い評価を受けました。
太陽光発電においては、太陽電池モジュールの一層の信頼性向上・長寿命化が求められており、そのためには、各種材料と電子デバイスの複合体である太陽電池モジュールの劣化メカニズムの解明が喫緊の課題です。本研究では、太陽電池モジュールの主要な劣化現象を化学分析法や微視的分析法により明確化し、そのメカニズムを解明することにより、劣化抑止法を考案し、長寿命化を実現しました。また、経験則に頼ることの多かったモジュール信頼性技術に関して、材料科学やデバイス物理の知見を融合した「モジュール科学」の学理を構築しました。
本成果は、太陽電池モジュールの信頼性向上・長寿命化に資するものであり、本学でのさらなる研究の進展と太陽光発電の一層の普及拡大に寄与することが期待されます。
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本件に関するお問い合わせ先
研究推進課研究資金係
電話 025-262-5642
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