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論文データで見る注目研究

多くの学術分野において、研究によって得られた成果は、学術雑誌に原著論文の形で公表されています。ここでは、Clarivate Analytics社のWeb of Scienceという書誌データベースに収録された原著論文のうち、新潟大学に所属する研究者が出版した論文数と、それぞれの分野において、世界的に特に高い評価を受けている論文を紹介します。

1.新潟大学の総論文数

新潟大学に所属する研究者が著者であり、直近5年間で発表した論文(Article・review)の総数について、年ごとの状況を示しました。

Dataset: InCites Dataset
Schema: Essential Science Indicators
Time Period: [2013, 2017]
Document Type: [Article, Review]
Organization Name: [Niigata University]
Exported date 2018-12-17.
InCites dataset updated 2018-11-30. Includes Web of Science content indexed through 2018-09-30.

2.高被引用論文(Top1%)の紹介

原著論文が世界的に高い評価を受けているかどうかを測る方法には、様々なものがあります。その一つとして、「優れた論文であれば、後続の論文にも引用されるだろう = 被引用数が高くなる」という考え方に基づき、各年・分野別に集合を設定し、被引用回数の多い順に順位付けを行い、集合の上位何パーセントに位置するのかを測る方法があります。

ここでは、直近5年間に出版され、Web of Scienceで設定した22の研究分野(ESI分野)ごとに被引用回数が上位1パーセントまでに位置し、世界的に注目されている論文のうち、新潟大学の研究者が責任著者(代表者)である論文を紹介します。

●2018年度

CELL BIOLOGY 分野

中津史 准教授
大学院医歯学総合研究科 分子細胞機能学分野(医学部生化学第二)
研究室WEBサイト

PI4P/phosphatidylserine countertransport at ORP5-and ORP8-mediated ER-plasma membrane contacts

SCIENCE
Year 2015 Vol. 349 Issue 6246 Pages 428-432
DOI: 10.1126/science.aab1370

細胞を形作る細胞膜などの生体膜は、主に脂質で構成されています。多くの脂質は細胞小器官の1つである小胞体で作られた後、細胞内の様々な場所に運ばれる必要がありますが、いつ・どこで・どのように輸送されるのか、その仕組みの詳細は未だに不明です。私たちは、細胞内において小胞体と細胞膜が近接した特殊な領域が存在し、そこで2つの異なる脂質が交換輸送される分子メカニズムを世界に先駆けて明らかにしました。

 

責任著者 : Nakatsu, Fubito [1,2,3], De Camilli, Pietro [2,3]
責任著者所属 : [1] Niigata Univ, Grad Sch Med & Dent Sci, Dept Neurochem & Mol Cell Biol
[2] Yale Univ, Sch Med, Dept Cell Biol, Howard Hughes Med Inst,Kavli Inst Neurosci
[3] Yale Univ, Sch Med, Program Cellular Neurosci Neurodegenerat & Repair
著者 : Jeeyun Chung, Federico Torta, Kaori Masai, Louise Lucast, Heather Czapla, Lukas B. Tanner, Pradeep Narayanaswamy, Markus R. Wenk, Fubito Nakatsu, Pietro De Camilli

BIOCHEMISTRY & MOLECULAR BIOLOGY 分野

奥田 修二郎 准教授
大学院医歯学総合研究科 バイオインフォーマティクス分野
研究推進機構 研究教授
研究室WEBサイト

jPOSTrepo: an international standard data repository for proteomes

NUCLEIC ACIDS RESEARCH
Year 2017 Vol. 45 Issue D1 Pages D1107-D1111
DOI: 10.1093/nar/gkw1080

遺伝子配列と同様に世界中の研究者とタンパク質データの共有が必須の時代になりつつあります。jPOSTデータリポジトリ(jPOSTrepo)は、アジア・オセアニア地域における初めての国際標準プロテオームデータリポジトリとして開発されました。世界中で研究されているプロテオームデータの再利用可能なデータ共有の場として、その役割を担っています。

責任著者 : Okuda, Shujiro [1], Yasushi Ishihama [2]
責任著者所属 :[1] Niigata Univ, Grad Sch Med & Dent Sci [2] Kyoto Univ, Grad Sch Pharmaceut Sci
著者 :Shujiro Okuda, Yu Watanabe, Yuki Moriya, Shin Kawano, Tadashi Yamamoto, Masaki Matsumoto, Tomoyo Takami, Daiki Kobayashi, Norie Araki, Akiyasu C. Yoshizawa, Tsuyoshi Tabata7, Naoyuki Sugiyama, Susumu Goto and Yasushi Ishihama