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佐渡自然共生科学センターの新田将之准教授が「2022年度農村計画学会奨励賞(論文)」を受賞しました

2023年06月13日 火曜日 トピックス

本学佐渡自然共生科学センターの新田将之准教授が「2022年度農村計画学会奨励賞(論文)」を受賞し、2023年4月15日(土)に開催された農村計画学会春期シンポジウムにおいて賞状及びメダルが授与されました。

農村計画学会奨励賞(論文)は、農村計画学分野で発表された学術論文において、独創性・萌芽性・将来性のある優れた研究を行い、今後の研究発展が期待される研究者に授与されます。

受賞件名は「農村水辺空間における住民の管理活動と子どもの親水利用に関する一連の研究」です。
新田将之准教授は、里地里山に代表される農村地域の豊かな水辺環境を対象に、「住民と水辺との関わり」という観点から、多角的なアプローチのもと、子どもの親水利用と住民による管理活動を成立させるための要因を実証的に解明しました。具体的には、子どもが農村水辺空間の利用を通してコミュニティ形成を図っていることを、現地の観察データを用いて社会ネットワーク分析等を行い、定量的に明らかにしました。また、景観整備が実施された農業水路網の環境評価を実施し、生息する水生生物の多様性が高い地点と子どもの利用頻度が高い地点との類似性と環境条件を定量的に明らかにしました。さらに、このような親水利用が、日々の住民による地域活動のもと形成されていたことを、維持管理の作業量と組織体制の観点から経年的に明らかにしました。
このような研究成果は、従来の物理的な水辺の設計論の領域を超えて、地域社会と二次的自然環境との好ましい関係性を一体的に理解するうえでの有益な知見を提示したと高く評価されるとともに、過疎・高齢化や災害の激甚化が進行する国内外の農村地域において、地域環境資源の持続的な利用と管理に関する研究の発展性が大いに期待されるという理由で、この度の受賞となりました。

なお、2023年12月に開催される農村計画学会2023年度秋期大会において、この度の授賞に関する授賞講演が行われる予定です。

 

「2022年度農村計画学会奨励賞(論文)」を受賞した佐渡自然共生科学センターの新田将之准教授

本件に関するお問い合わせ先

佐渡自然共生科学センター事務室
電話 0259-22-3885

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