このページの本文へ移動
新潟大学将来ビジョン2030

1 教育・学生支援ビジョン

新潟大学は、日本の若者と社会人、外国人留学生が時間と空間を超えて集い、安心して学び、各々が自己の学びをデザインしながら多様性を受け入れ活かしあう、未来志向の総合大学となる。その中で、デジタルとリアルが融合した教育を推進し、絶えず変化する未来社会に貢献できる人材を育成する、日本海側屈指の学部・大学院教育拠点となる。

【目標1-1】(社会とつながった学修者本位の教育システムの構築)

専門性に根差した学びに加え、総合大学の利点を活かした文理にわたる幅広い分野の学びや、地域社会での課題解決学習を組み合わせることで、自身で課題と目標を持って学びができる学修者本位の教育システムを構築する。

具体策の例

①専門性に根差した教育・研究体制を土台として、学生に魅力ある幅広い学位プログラム(※1)を構築する。
②全学的なメジャー・マイナー制(※2)を導入するとともに、データサイエンス教育や新潟特有の学びのプログラム(日本酒学、佐渡学など)を構築する。
③企業や自治体の職員と学生が協働して実践的課題に取り組む、いわゆる「共修型フィールド学修」の充実を図る。

(※1)学位プログラム 大学で学生に学位を取得させるにあたり、学位のレベル(学士、修士、博士)と専門分野に応じて達成すべき能力を明示し、その修得のための道を体系的に設計した教育プログラム。
(※2)メジャー・マイナー制 学生が、専門的に学修する学問分野(専攻)を、従来の一つの専攻に留めず、各自の関心に合わせて主専攻(メジャー)と副専攻(マイナー)という複数の専攻の履修を可能にする制度。

【目標1-2】(デジタルとリアルが融合した未来教育の展開)

時間や空間の制約から解き放たれたデジタル教育と、新潟の社会と自然に根ざしたリアルの世界の教育を融合させることで、社会と自然を実感する未来教育を展開し、社会人学生や留学生を含めた幅広いステークホルダーを獲得する。

具体策の例

①デジタルとリアルを組み合わせた新しい対話型教育やリテラシー教育(※3)を構築するとともに、データサイエンス教育コンテンツの開発等を通して他大学との教育連携を推進する。
②コロナ後のニューノーマル時代に適応した、国際協働学習や留学プログラムを効果的に組み合わせたハイブリッド化によるグローバル人材育成教育を推進する。
③地域社会、国際社会との連携を取りながら、デジタルを活用し社会に広く開かれた社会人入学や単位履修制度などのリカレント教育(※4)を推進する。

(※3)リテラシー教育 知識を正しく活用する能力を養う教育。情報リテラシー教育、言語リテラシー教育などがある。
(※4)リカレント教育 生涯にわたって教育と就労を交互に行うことを勧める教育システム。

【目標1-3】(すべての学生が安心して学べる学生支援の強化)

一人一人の学生が生き生きとしたキャンパスライフを送り、夢や希望を叶えることができる学修支援、キャリア支援、経済支援、卒後支援を強化する。

具体策の例

①多様化する学生のニーズに対応した学修支援相談体制を強化するとともに、卒後支援体制を整備する。
②障がいのある学生が不自由なく学べるインクルーシブ教育システム(※5)を推進する。
③全学的な留学生の同窓会を構築し、グローバルな支援体制を推進する。

(※5)インクルーシブ教育システム 障がいの有無にかかわらず、合理的な配慮のもとで共に教育を受ける仕組み。