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新潟大学将来ビジョン2030

2 研究ビジョン

新潟大学は、個性ある最先端研究と多様な基礎研究を育む環境を整備する中で、ライフ・イノベーションに関わる全学の知を結集した研究フラッグシップ(※6)を作り、未来社会に向けて価値ある国際水準の研究を生み出していく研究志向型の大学となる。

(※6)研究フラッグシップ 特色があり、旗印となるような研究。

【目標2-1】(全学の知を結集した新たな研究フラッグシップの形成)

総合大学の新潟大学がもつ多様な知を活用し、分野の枠にとらわれない未来に向けた研究を、産学・地域連携や国際連携と共に推進し、ライフ・イノベーションに資する新しい研究フラッグシップを形成する。

具体策の例

①ビッグデータを活用した種々の融合研究や未来健康科学の研究を推進する。
②アジアから世界に向けた多分野共創研究(※7)などの新たな研究フラッグシップづくりを展開する。
③新潟の地域性を生かした「農・食・健康」に関する研究・地域連携拠点を形成する。

(※7)多分野共創研究 多様な分野の研究者が共同で作り出す学際的な研究。

【目標2-2】(本学の特色ある研究のさらなる国際化)

脳研究所や災害・復興科学研究所をはじめとする、本学の特色ある研究組織の研究力と研究資産を強化し、新潟から国際水準の研究を発信し続けることができる拠点形成を加速させる。

具体策の例

①全学附置研究所である脳研究所や災害・復興科学研究所、全学共同教育研究組織であるアジア連携研究センター、佐渡自然共生科学センター、日本酒学センターの拠点機能を強化する。
②新潟大学が保有する世界最大規模の脳病理標本(脳研究所)、災害調査データ(災害・復興科学研究所)、アニメアーカイブ(アジア連携研究センター)、佐渡原生林(佐渡自然共生科学センター)、オンライン化された全国的腎病理組織データ(腎研究センター)等を活用した特色ある研究を加速する。

【目標2-3】(独創的研究や基礎研究を育むための環境整備)

新しいフラッグシップ研究や国際水準の研究の源泉をなす、飛躍的進展を秘めた独創的研究や、次世代を担う基礎研究を育むとともに、多様な研究者が能力を十分に発揮できる研究環境を整備する。

具体策の例

①研究企画室URA(※8)や全学共同教育研究組織などを活用し、外部資金の獲得や研究者間の柔軟な連携などを支援する体制を強化する。
②サバティカル制度(※9)など個々の研究者が持続的に活躍できる研究環境を整備する。

(※8)URA University Research Administratorの略。大学等において、研究者とともに研究活動の企画・マネジメント、研究成果活動の促進を行い、研究者の研究活動の活性化や研究開発マネジメントの強化を支える職種。
(※9)サバティカル制度 長期間勤務した教員に対し、教育・研究のさらなる能力の向上を目的として、教育や校務を一定期間免除し、自らの研究に専念する期間を与える制度。